2012年03月25日

「聴きすぎた」という反省はない。

私は、保険の募集人になって3名のご契約者さんを亡くしています。先日、私より少し年上の女性のお客様がお亡くなりになり、彼女のご主人様とお会いする事になりました。

生命保険の保険金請求手続きはもちろん。自動車保険・傷害保険等の損害保険を含む契約者変更、受取人変更、指定代理請求人の変更、保険料振替口座の変更等について今後どのようにするかをヒアリングする必要があるからです。

奈良県橿原市にある弊社の営業所にお招きしました。私は、ご主人とは1度お会いしただけですが、彼は、トツトツと奥様が死に至られた経緯を話し始めました。約30分程、彼は、失くして初めてわかった妻の存在の大きさ、妻は私と一緒になってよかったのか?等、死後一週間に自分に沸き起こった感情を吐き出します。

彼は、感情の噴出があらかた収まると「もっと事務的なお話をするつもりで来たのですが…」と、僕は、「大丈夫ですよ。それは後でご案内差し上げます。私の仕事ですから。どうですか?想いは吐き出せましたか?」

聴く事に徹すると不思議な事が起こる。初めて訪問するお客様で、一見、幸せそうに見えるご家庭でも、話を聞いているだけで、相手の感情が高ぶって、涙を見せられたり… 「初対面なのに、ごめんね」と謝られたり…

僕は、元来は、おしゃべりで、熱っぽく語ってしまうパーソナリティーを持っています。だからこそ、憧れて、この「聴く」スキルを身に付けました。本来の聞き上手の人が無意識にするのとは違って、「聴く」経験を積み重ねる事によって、本当に相手の事を理解したい、寄り添いたいというマインドをまとう事もできるようになりました。

「しゃべりすぎた」と反省する事はあっても、「聴きすぎた」と反省する事はまずありません。 (^o^)

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aiyo2 at 06:57コメント(0)トラックバック(0)仕事に対する考え方  
     
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