奥村一郎

2012年05月15日

昨晩、携帯電話が鳴りました。あるトラブルに関する相談です。皆さんも遭遇するような案件ですので、ご紹介しておきましょう。ただし、僕のは、解決法ではないですよ。

  • 下校中、高校生の男の子数名のグループと同じ学校に通う発達障害のある1人の男の子とのトラブルです。
  • 発達障害のあるお子さん(以下、A君)が、数名いた同級生の中の一人(以下、B君)に少し大きな怪我をさせたそうです。
  • A君のご両親は、加入している損害保険会社に連絡をしました。おそらく相手に損害賠償をしようと考えたからです。
  • 保険会社は、ある第三者のリサーチ会社に、A君とB君(一緒に現場にいた友達は除外して)との二人から事情を聴きたいと言ってきました。なぜなら、本件が賠償事故に当たるかどうかを検証するためです。
  • また、この聞き取りに関しては、B君のお母さんの立ち会いも拒まれているので、「息子が不利な発言を誘導されるのではないか?」と心配しています。というような事でした。

まずは、相手保険会社が手配したリサーチ会社の事情聞き取りは、受けるべきなのか?

僕は、「受ければいいと思います。受けないと前に進みません。」と答えました。この聞き取りは、相手保険会社がB君側に不利な発言を誘導する意図はないと思います、とも添えました。彼等がしたいのは、「事実の確認」です。

「事実の確認」とは、本件が「偶発的な事故」によるものか?「故意の喧嘩」によるものか?です。「偶発的な事故」であれば、個人賠償補償による保険会社の保険金支払義務が発生しますが、「喧嘩」ならA君のご両親の賠償義務はもちろんありますが、保険会社は保険金支払義務を免れます。

民法 第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

怪我をさせたのだから、A君側は、賠償の責務は果たさないといけないです。それが決まりです。しかし、それと保険対応できるかどうかは別の話なわけです。

それとB君の親御さんは、彼が一人で聞き取りを受ける事に不安を感じています。お気持ちは察しますが、僕はこう答えました。「お子さんを信じてあげてはいかがですか?もう16歳。高校生ですよ。」

その時、僕の脳裏には、相手のA君が発達障害を持っているという事を保険会社側は意識してるな…と推測しています。だから、リサーチ会社を入れてきた。

発達障害のあるお子さんは、確かに環境の変化に弱いです。よく理解できない事で不適切な行動を取ったりもします。しかし、何もない時にいきなり暴れだすという事はほぼありません。だから、通りすがりにぶつかったのか?そこにカラカイのようなものがあったのか?何かが引き金になっているのは推測できます。

その聞き取りをして、仮に「喧嘩」だとしても、「事故」だとしても、A君がB君に怪我をさせた事実は変わらないのですから、結局は何も怖れる事はないのです。もし、仮にB君側の数名のお子さんによるカラカイが原因だとしても、それをその場で正直に認めて、その事に関して、謝罪をできたとしたなら、それはそれで僕は素晴らしいと思います。

大人が変な入れ知恵をして、彼等に本当の事を言わせないとしたら…
彼等は、「本当の事を言えなかった責め苦」を一生背負って生きていかなくてはなりません。それはとても辛い経験となってしまうかもしれない。それの方が悲しいとは思いませんか?

と、こんな事をまとめながら、この話にお父ちゃんが登場しないのが残念で、腹立たしく、そして、悲しいです。こんな時こそお父ちゃんがイニシアティブを取ってもらいたい!そう切に感じました。

この件は、「子育て」に関する記事として、「あなたの笑顔が見たいから」に投稿しようか?と考えたのですが、たまには仕事に関する事も書かななぁとこちらに書くことにしました。(^o^)

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※3月某日、息子が撮影したスナップ。頭、ボッサボッサやな。(^o^)

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2012年03月25日

私は、保険の募集人になって3名のご契約者さんを亡くしています。先日、私より少し年上の女性のお客様がお亡くなりになり、彼女のご主人様とお会いする事になりました。

生命保険の保険金請求手続きはもちろん。自動車保険・傷害保険等の損害保険を含む契約者変更、受取人変更、指定代理請求人の変更、保険料振替口座の変更等について今後どのようにするかをヒアリングする必要があるからです。

奈良県橿原市にある弊社の営業所にお招きしました。私は、ご主人とは1度お会いしただけですが、彼は、トツトツと奥様が死に至られた経緯を話し始めました。約30分程、彼は、失くして初めてわかった妻の存在の大きさ、妻は私と一緒になってよかったのか?等、死後一週間に自分に沸き起こった感情を吐き出します。

彼は、感情の噴出があらかた収まると「もっと事務的なお話をするつもりで来たのですが…」と、僕は、「大丈夫ですよ。それは後でご案内差し上げます。私の仕事ですから。どうですか?想いは吐き出せましたか?」

聴く事に徹すると不思議な事が起こる。初めて訪問するお客様で、一見、幸せそうに見えるご家庭でも、話を聞いているだけで、相手の感情が高ぶって、涙を見せられたり… 「初対面なのに、ごめんね」と謝られたり…

僕は、元来は、おしゃべりで、熱っぽく語ってしまうパーソナリティーを持っています。だからこそ、憧れて、この「聴く」スキルを身に付けました。本来の聞き上手の人が無意識にするのとは違って、「聴く」経験を積み重ねる事によって、本当に相手の事を理解したい、寄り添いたいというマインドをまとう事もできるようになりました。

「しゃべりすぎた」と反省する事はあっても、「聴きすぎた」と反省する事はまずありません。 (^o^)

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2012年03月18日

花粉症の方にとって辛い季節となりました。かく言う私も25年来の花粉症持ちで、毎年、桜の花が咲く時期をピークに前後数ヶ月、パフォーマンスが30%は下がる時期を過ごさねばなりません。私のこの時期の対策が問題解決に繋がるかはわかりませんが、同じく花粉症に苦しむ人の参考になればと書き記します。 

私の場合、症状が最も強く出るのが寝起きになります。いわゆるモーニング・アタック です。この症状が契機で花粉の飛散に気づく場合が多い。ですから、症状がで始める前、今年は2月1日から耳鼻科で処方して頂いたクラリチンレディタブ錠を服用。今年からは「二度と来ないで〜!」でお馴染みのクリスタルヴェールという塗り薬を併用しています。この併用が思いの外功を奏し、3月中旬まで頭を抱え込むような発作は起きていません。
※合う人、合う人、スーパーのレジ打ちをしてる人にまで、マスクをしてる人を見ると「コレええで〜」とおすすめしてます。(^o^)

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しかし、3月中旬を過ぎると朝の症状がやはりひどくなってきたので、鼻うがい薬であるハナノアアイボンを始めました。この4種と歯磨きをするだけで約15〜20分はかかるので、手間といえば手間ですが、これで午前中の頭重感が軽減されていますし、マスクをする必要がないので煩わしさが軽減されています。

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今年の花粉飛散量は、例年に比べて少ないと言われています。ですから、この対策で今年は上手く乗り切れたとしても、来年以降が保証されているわけではありません。花粉症を含む現代の健康トラブルの素は、自律神経系と免疫系が関係していると僕は思いますので、このような対処療法と、食生活を中心とした根本的な体質改善と意識改革が必要なのでは?と考えます。

食生活改善の提案として、私が以前に書いた記事を記しておきます。

「分散・バランス」と「集中・ドカッ!」-Basic,Advance,Active -
http://hoken.doorblog.jp/archives/51793424.html

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2012年03月01日

僕ね、子どもの頃、お母ちゃんの肩揉みするのが好きでしてん。グーって肩井(けんせい)というツボ辺りを押し込んであげると「ハー、気持ちええわぁ」と声がする。わかりやすいですやん。(^o^)

以前、このブログでも書いたんですが、目の前にいる人が喜んでくれるような仕事に就きたいなぁと昔から考えてたんです。だから、「教師はいいよなぁ」と漠然と考えてました。「あの夕陽に向かって走ろう!」みたいな… ※今考えたらアホみたいな志望動機ですが…(*^^*)

しかし、奈良教育大学を卒業後、縁あって NECシステムテクノロジー株式会社(旧:関西日本電気ソフトウェア(株)に就職。コンピューターの世界は、文系出身の僕にとって新鮮で、興味深く、WWW(World Wide Web)との出会いもこの頃で、新しい時代の幕開けを予感していた頃、長女の介護の為、退職。

2年間の主夫生活後、社会復帰する時も「セラピストとか、マッサージ師とかがいいよなぁ」と性懲りも無く無責任に考えておりました。
 
その後、カラオケのアルバイト、大和高田市のスナックのバーテンダー、高取町の印刷所でMacintoshを学び、橿原市のサウンドプロデュースで社長のカバン持ちをしたり(結構おもろかった)や配置薬の営業なんかもしました。ほんまにフラフラしてたんです。ほんで、食い潰して、最終的に損保ジャパンの代理店研修生として、現在の仕事に就いたというのが本当のところです。決して誇れるような生き方はしてこなかった。

それがね。この「保険代理業」というのが、僕のモチベーションの素「目の前にいる人が喜んでくれるような…」とは、真逆の仕事でして、お客さんは「 ハー、気持ちええわぁ」とは言うてくれんわけですわ。手に取れるモノを提供してるわけではないので…

悩みながら仕事をし、自分では情けなく、仕事に対する中途半端なコミットメントしかないのに、僕の周囲にいるお客さんは僕をかわいがってくれたんです。ありがたい事です。それがあったから何とかやってこれた。でも、相変わらず 「ハー、気持ちええわぁ」 と言うてもらいたいのは止まない。

で、僕は考え、気づきました。今更、今の仕事辞める気はないし、そんな中途半端もイヤ。だったら、 『保険代理業という仕事を 「ハー、気持ちええわぁ」と目の前で言うてくれる仕事にしたらええんや!』←ホンマ、単純でアホでしょ。(^o^)

で、大体の素案ができてきたので、ぼちぼちブログやSNSで公開・共有していこうと考えています。 「ハー、気持ちええわぁ」 と目の前で言うていただけるのをイメージして企画書を書いていきますので、「いいね!」や「ココはこっちの方がええんちゃうか!」等のご意見、収益モデルへの質問、実現性へのアドバイス等、皆さんからいただけると幸いです。

あ。でも、「そんなん止めてまえ!」というご意見には耳日曜ですんで!僕ね、そんなとこは頑固ですねん。(^o^)では、皆さん、今後ともよろしゅうに!

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2012年02月27日

2012年2月23日 日本未病システム学会 入会 (会員番号:12012054)

周囲の人に新しい価値や驚き、意外性、気づきや感動を提供する事を無上の喜びとします。これは仕事に限った事でなく、プライベート、ボランティア等、社会活動全般に関してです。

その源は、私と私の妻と子への「愛」を核とし、近親者、知人、友人へと同心円状に波及し、引いては社会に影響を与えられるような大きな「愛」に共鳴させます。

未だ弱い人間である事は自覚しています。しかし、常に強くあろうとする意思と行動は欠かさない事にコミットメントしています。

私の「はたらく」事への基本理念です。参考までに。
わたしの「はたらく」原風景
 


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2011年02月02日

【行政のがん対策】 子宮頸がんや小児用肺炎球菌のワクチン公費助成へ
子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種にあたり、公費助成が始まります。国が9割。本人負担1割で接種が可能となります。奈良県の対応状況は以下でご確認ください。
http://www3.pref.nara.jp/hodo/dd.aspx?itemid=36653#itemid36653

【医療情報】 がんの新治療です。微小カプセルに抗がん剤を入れ、ピンポイントでがんを叩くというやり方のようです。東大の片岡教授と創薬ベンチャーのナノキャリアが開発。がん治療は日進月歩、現場の医師も追いつけないほどのスピードです。 

【がん患者、そのご家族へ】 11/06 eクリニック セミナー(神戸)http://bit.ly/ceJaUi がん治療に対して興味深い取り組みをしているNPOです。 http://e-clinic21.or.jp/ 奥村は参加します。
2010/10/18

【インフルエンザ情報】 今年のワクチンは、新型インフルエンザ(A/H1N1)と季節性インフルエンザ(A/H3N2とB型)の3つに効果があるワクチン(3価ワクチン)です。早めに接種したいですね。 http://bit.ly/a8wsIR (厚生労働省) 
2010/10/15

【医療情報】 強度変調放射線治療(IMRT):腫瘍部分だけに放射線を集中して照射できる画期的な新照射技術。以前は先進医療でしたが、2010.04からすべての部位が健康保険の対象になりました。2010/10/14

【医療情報】 超音波の熱でがん治療(日立製作所) [2010.10.11] 負担が少ない検査が増える事を願います。http://kokorohito.exblog.jp/14765934/
2010/10/12

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2010年12月27日

日 時:2010年12月12日(日) 13:00-17:00
場 所:阿倍野区民センター(小ホール)
主 催:たにぐちクリニック http://tani-cl.jp/
講演者:腰塚勇人 http://www.inochi-jyugyo.com/
演 題:命の授業

11月6日の「eクリニック 神戸セミナー」でチラシを頂き、まずは腰塚勇人さんに興味を持ち、「なに?ライブ?行く行く!^^」と音楽好きの血が騒ぎ、「え!こんだけのコンテンツで2,000円!」と浪花っ子の経済感覚も持ち合わす私は、すぐにスケジューリング。


腰塚勇人さん「第二の誕生日」

「感謝の心を持って生きる」「ポジティブ・シンキング」「命を大切に」お題目は、たくさんあります。しかし、「知ってる」という事とそれを実際に「やる」という事は全く異なります。

私は、弱い人間なので、今までまさに上記のような状態でした。「自分の人生に満足感を持てないのは、自分以外の誰かのせい」「自暴自棄になったり、アルコールに逃げたり」

でも、そんな私にも家族があり、彼らは我慢強く私を待ってくれた。私に「居場所」を与え続けてくれた。その事にようやく気付き、こんなダメダメな私でも「生きていていいんだ」と心の底から思えるようになった。

生かされている命なら、この生命を天に返すまで、自分らしく生きよう!今、目の前にいるあなたを大事にしよう!そして、その気持ちを伝えよう。

腰塚さんに触れる事は、私のそんなちっぽけな気付きを後方から大きく励ましくてれる風となりました。心を込めて感謝です。

そして、ライブステージでは、がんの患者会である憩いの森の皆さんがゆる〜くパフォーマンス^^ 主催者である谷口先生もサックスを吹いたり、熱唱したり…。こんなおもろいお医者さんもいるんや!と感動!^^

厳しい現実は今ここにあります。でも、それから逃げずにしっかりと受け止めて、「ほんならどうする?」「で、どうしたい?」と彼らは訴え続けているように感じました。私は素晴らしいと思う。そして、私もそのベクトルに沿いたい。

最後にはプロ・ミュージシャン「Angieチョチョ & かたやまみき」さんのR & B スペシャルライブも。彼女達のライブはこれから絶対フォローするね。ムッチャ、パワフルでした。

都合で以後のライブは拝聴できなかったのですが、次回があれば是非参加したいので、よろしくお願します。谷口先生!

追伸:

谷口クリニックは、私が生まれ育った千林商店街の近くにあり、その意味でも親近感が湧くのだ。^^


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2010年11月20日

小学生の頃、大阪で縫製業を営んでいた父母のために私がしてあげられるのは、布団を敷いてあげる事でした。

自宅の1階が仕事場で、1日の仕事を終えて、両親が2階に上がってくる。布団が敷かれてあると、とても喜んでくれました。そうすると、更に喜んでほしくなるわけです。

真っ白いシーツをピシッっと気持よく敷いてあげる。
寒い日には「おこた(湯タンポの事)」を用意する。
暑い日には扇風機をかけておいてあげる。まだ、エアコンなんてなかったんですよ。^^
枕元にお水を置いておいてあげる。

時にはイタズラで先に寝ているフリをして、布団にダミーの詰め物をする。
「もう寝たん?」と布団をめくるとダミーの詰め物に「残念でした!」とメモが貼ってある。なんて事もしましたね。

両親に気入られる事ばかりじゃなく、自分なりに工夫をして、「喜ばせたり」「びっくりさせたり」「笑わせたり」^^

両親の心を動かす事で、更に私も楽しんだ…、幸せでしたね。自分が家族の役に立っている。そこに居場所があって、仕事があって、子どもなりに影響力を感じられる事がうれしかったのだと思います。

社会人になって、色々あって、様々な仕事をしましたが、上と同じことをしようとすると実際には壁がありました。
「考え方は良いけど、収益になるのに時間がかかるよね。」
「営利を目的とするんだから、諦める部分は出てくるよ。」
「仕事やねんから割り切りも必要やで。」
「ボランティアとかNPOの方が向いてるんちゃう!」

「私って商売のセンスないんかな?」と思って、「もっと人の役に立ちたい」という想いと「『生き馬の目を抜く』ような付き合いをするのがしたたかな商売人」という私が勝手に抱いた考えの間でもがきました。

今、あらゆるところで従来型のビジネスが通用しなくなっています。コミュニケーションの手段もTwitterの出現でソーシャルメディアがオタクの支配から解放され、Facebookでは、更に匿名性が薄められ、多様な交流がされています。それらのソーシャルメディアの根底にあるのは、「共感」であり、「あたたかさ」なのだという事を明示してくれ、私に光明を与えてくれたのがこの本です。


混沌として、先が見えないからこそ、自分の原点に立ち戻って、自分がなりたい自分に、今こそ自分が信じる「ビジネス」を突き進んでいきたいと考えます。人生は2度生きる事はできないのですから。

※奥村の「仕事」以外の事で日々の生活で「感じた」事はこちらに書いています。


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2010年11月12日

Twitter を通じて知り合った @piyo_pin さんのツィートをもとに書きます。

大人と子どもの違いについて考えた事はありますか?
大人と子どもの境目ってどこなんでしょう?
そもそも、あなたは大人ですか?それとも子どもですか?

私の考えはこうです。

どもは、自分が「死ぬ」とは考えません。
大人は、自分は「もしかしたら死ぬかもしれんな」と考える事があります。

だから、年齢は関係ありません。自分の死について真剣に考えた時に、その人は大人になります。

先日、親子レスパイトハウスを奈良に! というイベントで「風のかたち」(伊勢真一監督作品)を観賞しました。小児がんの子ども達の10年を描いたドキュメンタリー映画です。彼らは、一様に大人です。

しかしながら、私と同年代の人間でも大人でない人はたくさんいます。いや、むしろ、それは幸せな事なのかもしれません。なぜなら、大抵の人が大人になる契機は、自分が生死に関わる大きな病気になった時だからです。

もちろん、子ども状態の大人も時には、「死」について考える事はあります。末期まで頑張るがん患者の闘病記をテレビで見た時や、芸能人が重病や自殺のニュースを知った時、チラっと思い起こすものの、それは一過性で「自分にはまだ縁遠いこと」と「死」を遠くに追いやってしまいます。夏場によく太平洋戦争に関する映画をしますがあれもそうです。

私は、生命保険を扱いますから、その人が大人か子どもかすぐわかります。

「興味がない」「聞きたくない」と遠ざけたり、「ほな、お父ちゃんに保険金かけて死んでもらわなな!」とちゃかしたりする人は、一様に子どもです。確かに、一部の生命保険会社の販売方針や募集人の今までのセールスの仕方に嫌気がさしている人はたくさんいるでしょう。それは、売る側も子どもだからです。

しかし、私が生命保険の話する時は、「自分の死について正面から向き合って、今の生き方を考えましょう!」と言っているのです。人間の死亡率は100%です。未だかつて死ななかった人はいません。

大人と大人の話をしましょう!と私は訴えます。そして、それができた時に本当の意味でのコミュニケーションができます。それは、私にとっても、相手にとっても幸せで充実した瞬間です。

今、日本で起きている様々な問題は、この日本人の「死生観」のなさ、「自分の人生の終わりに対する意識」の希薄さに根源的なエビデンスがあると、私は予感します。乳幼児の虐待(ネグレクト)、あらゆるイジメ、増加し続ける自殺者、介護や医療の問題 etc

日本人は、今こそ「死」について真面目に考え、話し合わなければなりません。
なぜなら、「人生の終わりを意識してこそ、今を大切に生きる事ができる」からです。

日本人の「死生観」に関しては、今、それ用の意見交換ができる場を準備中です。




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2010年11月02日

日 時:2010年10月24日(日) 13:00-17:00
場 所:奈良女子大学講堂
主 催:奈良小児在宅医療支援ネットワーク
共 催:奈良女子大学子どもネットワーク/こどものホスピスプロジェクト

このイベントはTwitterでお知り合いになった東大寺の森本公穣さん@kojomrmtに教えて頂きました。

「子どもに対する緩和医療、緩和ケア」という言葉を聞いて、違和感を感じる方は多いように思う。そもそも子どもは死んじゃいけないし、死なせてはいけない。そのための医療面での革新は、ここ50年で飛躍的に進み、今も発展し続けている。

1960年代、小児がんの5年生存率は15%程度。不治の病だったが、現在、90%の子どもが助かる。好ましい事だ。しかし、子どもが死ななくなったために一般の人達にそのようなツライ経験をした親御さんも少なくなり、同じ辛さを分かち合えるご家族が減ってしまった。

その結果、患者家族が孤立してしまうという矛盾が発生している。つまり、地域に吸収力がなくなってしまっているのだ。これは、核家族化による乳幼児の虐待、家庭内暴力、ひきこもり、老老介護の問題や前回のイベントレポートでお伝えした精神疾患の問題にも関連している。

このような問題に対する取り組みを我々が住む奈良県の小児科医師達や保健所が始めた。では、なぜ奈良でなのか?これについては私が述べるよりも当日のパンフレットの活動趣旨を一読頂いた方が良いと思う。私は、「あ。なるほど!」と胆(ハラ)に落ちた。奈良には圧倒的な歴史遺産があるからだ。

奈良小児在宅医療支援ネットワークと奈良親子レスパイトハウスについて [2010.10.24].pdf


撮影:http://twitter.com/aiyobiz ← この動画に関するお問い合わせはこちら

イベント・レビュー

私は思います。このような取り組みは、医療関係者だけでなく、産官学が連携して盛り上げるべきだと。特に「産」に関しては、観光誘致と連動して「レスパイトするなら奈良!」と全国から、海外からの注目を浴びるムーブメントが「ここ奈良から発信できる可能性がある」それだけの可能性を秘めた取り組みだと私は感じましたし、私自身、一市民として、奈良で商売をする人間として、また、特定疾患を持つ子どもの親として、この活動に関われたらと考えています。


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2010年10月25日

Twitter を通じて知り合った @ さんのツィートをもとに書きます。

保険募集人の研修期間中、トレーニングの一環としてよくロールプレイングを行いました。「役割演技法」と呼ばれるもので、一方が売り手、他方が買い手となって会話をします。

その中で最終的に契約が成立した後で、「これで安心ですね」というセリフが書いてあって、どの契約が成立した時でも言いなさい的に指導されたのです。

私は「アホか!」と思っていました。自動車保険など、他者との交渉が絡む契約なら、それも納得できるのですが、同じ損保でも火災保険でそう思うか?生命保険ならどうか?となるとかなり疑問です。

なぜなら、お客さんは、「交通事故で大怪我をして後遺症が残りそうだ!良い医者はないか?」とか、「ガンが発見された!この辺りならどこの医者がいいか?」とか保険金を請求するより先に、やるべき事がたくさんあるからです。それらが適切になされた後、じゃ、それにはどのくらいのお金がいるの?って話になるのであって、そうなると私たちの出番はかなり後になる。ちょっと悔しいじゃないですか。(^0^)

難しい病気になったからといって保険屋さんに相談しますか?普通、しないですよね。でも、もしこれが私にできて、病気やケガをされた方と、専門医とを直接結びつけたり、自分の財産が侵された時に適切なプロとの橋渡しができるならば、同じ保険料を支払うのであっても「ゴリヤク」があると思いませんか?

「リスクへの対応と保険金の支払がシームレスに連動する」

これが私の目指す所です。まずは、私の目標とする「医療コーディネーター」が第一歩!今は、特に「がん」に注力しています。

これから、みなさんにツィート(つぶやき)頂いた事を題材に、なるべくわかりやすく、お話できたらと考えています。あ。でも、保険商品自体への質問とか、コレとコレどっちがいいですか?とかはナシですよ。私たちは「保険業法」という法律によって業務を規定されていますので、公の場では言える事と言えない事があります。

この記事に関するご質問はこちらへ→http://twitter.com/aiyobiz

■ My Favorite Songs


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2010年10月24日

日 時:2010年10月23日(土) 14:00-16:15
場 所:大和郡山市商工会館 展示ホール
主 催:ハートフルこおりやま(精神障害者の社会参加をすすめる会)

講演者:中村ユキ(漫画家) http://www.geocities.jp/yukieonly1973/
演 題:「わが家の母はビョーキです」〜回復への道すじ〜

講演者プロフィール

約30年にわたる統合失調症のお母さんとの悲喜こもごもの生活を明るくユーモアたっぷりに描いたコミックエッセイ「わが家の母はビョーキです」(サンマーク出版)が多くの人の関心を呼んでいる。

わが家の母はビョーキです
クチコミを見る





撮影:http://twitter.com/aiyobiz ← この動画に関するお問い合わせはこちら

イベント・レビュー

講演当日の朝、Twitter仲間の@otonatalkさんに教えて頂きました。私は、「うつ病」を経験した事があるので、「統合失調症」にも予備知識はありましたが、当事者さんのご家族の話を聴く機会はないので、チャンスです。

まず、私が驚いたのは収容78名のキャパに入りきれない程の参加者。「こころの病気」への関心が高まりを実感しました。そして、奈良県葛城市に住む私は、近隣でこのような社会活動をしている団体を知らなかったし、心療内科でも紹介された事がなかったので、地域差に対する驚きもありました。

中村ユキさんは訴えます。「早期発見、早期治療が大切。私は知識がなかったので、30年以上も迷った。」まさにそうなんだと思います。私も娘の体質に対する知識理解が薄かった時期が、今、考えると一番の恐怖でした。私の娘に関してはこちら

新しい「気づき」が2つ。

「高EE(Expressed Emotion)」。当事者にこの高EE状態で接するほど再発率が高くなる、という事。これは核家族化にエビデンスがあると考えられ、統合失調症に関する事だけでなく、乳幼児虐待や介護問題にも関係してくるキーワードです。中村ユキさんは、ご主人との出会いがこの高EE状態から脱却する契機になったようですが、これはお互いの多様性を認め合う社会を実現していく事で解決できると私は信じています。

統合失調症の回復期に「グータラと寝てばかりいる状態」にお母さんが自分の事を「それでいい」と肯定できなかった事に気付いた、というくだり。これは私自身も経験があります。動きたくても体が言う事を聞かないジレンマ。どこにも自分の「居場所」がないような焦燥感。私は思います。「生きる」とは、「居場所探し」なのだと。

中村ユキさんの講演をライブで聴講される事をおすすめします。


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